リトルビスケット（2005年生、母タニノマウナケア）

リトルビスケット（2005年5月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「小さなビスケット」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタニノギムレット（当時6歳）と交配したタニノマウナケアが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地22戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2010年の福島中央テレビ杯(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額1,260万円（6.3万×200口）で一口馬主が募集された。

角居勝彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

1月26日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は442kg。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

3月15日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に終わった。

4月27日、中5週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた3戦目は、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

5月10日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1400m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、勝ったアグネスムーンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月25日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

7月5日、中5週で迎えた6戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマルサンチーフに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

9月15日、中9週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦し、4着に入った。

9月20日、連闘で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

11月2日、中5週で迎えた9戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、ワンダータバスコにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月15日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のミティークに2馬身半の差をつけて2勝目を収める

11月30日、中1週で迎えた11戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

4歳（2009年）

2月14日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の宇治川特別（京都芝1400m 外回り晴/重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。端を奪い、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に敗れた。

3月21日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

4月19日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい10着に敗れた。

5月30日、中5週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の賢島特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚に勢いがなく14着に敗れた。

6月7日、連闘で迎えた16戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい12着に終わった。

7月18日、中5週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の有田特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（2戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

8月30日、中5週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の別府特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入った。

9月5日、連闘で迎えた19戦目は、大下智騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

5歳（2010年）

2月6日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた20戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の庄内川特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に敗れた。

4月11日、中8週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下の喜多方特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のエイシンダヴィンチをハナ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

4月25日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上村洋行騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のボストンカラーズを半馬身振り切って4勝目をつかんだ。