トウショウラッシュ（1997年生、母サマンサトウショウ）

トウショウラッシュ（1997年6月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のポリッシュパトリオット（当時9歳）と交配したサマンサトウショウが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はトウショウ産業（株）トウショウ牧場。戦績は、中央平地24戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2002年の秋吉台特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

渡辺栄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

12月5日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は510kg。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

3歳（2000年）

6月25日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京芝1600m 小雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアイノオペラを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

7月8日、中1週で迎えた4戦目は、4歳500万下（東京芝1600m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったブロンディナゲットに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

4歳（2001年）

1月13日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、3着に入った。

2月3日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で角田晃一騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミカズキーボーを半馬身振り切って優勝

6月23日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた7戦目は、4歳以上900万下の皆生特別（阪神芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で角田晃一騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたサイレントクルーズ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

7月14日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の門司特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で角田晃一騎手（7戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のビッグフリートに1馬身3/4の差をつけて順当に勝利した。

12月9日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の中京日経賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で角田晃一騎手（8戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、最後はクロスヘッドと並んで3着同着となった。

5歳（2002年）

1月7日、中3週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の室町特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で角田晃一騎手（9戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

1月27日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた11戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の秋吉台特別（小倉芝1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のソウルスピリッツに2馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

4月27日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の鷹ケ峰特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（10戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のコウエイハーベストをクビ差振り切って制した。

9月28日、約5か月の休養明けで迎えた13戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（11戦4勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて6着に敗れた。

10月13日、中1週で迎えた14戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月9日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の京洛ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（12戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

11月23日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（13戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

6歳（2003年）

10月11日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg減らして迎えた17戦目は、3歳以上1600万下のアイルランドトロフィー（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

11月2日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（14戦4勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

11月29日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1400m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（15戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はタレてしまい14着に敗れた。

12月13日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（16戦4勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

7歳（2004年）

1月11日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（17戦4勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって9着に終わった。

6月5日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から26kg減らして迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（18戦4勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

7月3日、中3週で迎えた23戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の安芸ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず11着に終わった。

7月25日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（19戦4勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。