ダイワズーム（2009年生、母フォルナリーナ）

ダイワズーム（2009年2月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋急上昇、疾走」。毛色は栗毛。種牡馬のハーツクライ（当時8歳）と交配したフォルナリーナが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地29戦4勝2着3回、中央障害2戦0勝。2012年のスイートピーステークス(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、大城敬三によって1,680万円で落札された。

鹿戸雄一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

10月8日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。18頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

10月22日、中1週で迎えた2戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1400m 雨/重）に出走。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったパストフォリアにねじ伏せられてハナ差の2着に惜敗した。

11月13日、中2週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたチャーチクワイア決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月11日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、4着に終わった。

3歳（2012年）

1月5日、中3週で迎えた5戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、勝ったディーエスライダーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

2月11日、中4週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のローズノーブルに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

4月8日、中4週で迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のデイジー賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のターフデライトに1馬身1/4の差をつけて優勝

4月29日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のココロチラリを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

5月20日、中2週で迎えた10戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、6着に終わった。

9月8日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

10月14日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。18頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

12月2日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（4戦2勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

12月15日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた14戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

4歳（2013年）

2月17日、中8週で迎えた15戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（5戦2勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

3月10日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

6月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

7月6日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の松島特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（7戦2勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のブリッジクライムをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

8月17日、中5週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（8戦3勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

9月14日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（9戦3勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

11月10日、中7週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、最後はバッドボーイと並んで3着同着となった。

11月24日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（10戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

5歳（2014年）

2月2日、中9週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に敗れた。

2月23日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（11戦3勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

3月30日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月12日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（3戦0勝）。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

6月1日、中6週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

7月12日、中5週で迎えた28戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の天の川ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

11月2日、約4か月の休養明けで迎えた29戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。競走中止となった。

12月13日、中5週で迎えた30戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。10着に敗れた。

6歳（2015年）

3月7日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた31戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。