トキノコジロー（2001年生、母ミスコンバツト）

トキノコジロー（2001年3月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋（佐々木）小次郎」。毛色は鹿毛。種牡馬のホリスキー（当時22歳）と交配したミスコンバツトが17歳のときに産んだ13番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は谷藤弘美。戦績は、中央平地2戦0勝、地方13戦6勝。2004年の羽田盃(地方重賞)に勝利した他、2003年の鎌倉記念(地方重賞)を制する活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

長谷川蓮太郎厩舎（川崎）へ入厩。

2歳（2003年）

8月22日、デビュー戦は山田信大騎手を鞍上に据えて、2歳（川崎ダート900m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るユメノツヅキを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月18日、中3週で迎えた2戦目は、2歳戦の若武者賞（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のモエレトレジャーに1馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

10月29日、中5週で迎えた3戦目は、2歳地方重賞の鎌倉記念（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山田信大騎手（2戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のジョウテンデヒアをクビ差振り切って負け無しの3連勝を決めた。

12月17日、中6週で迎えた4戦目は、2歳G1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で山田信大騎手（3戦3勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

3歳（2004年）

1月3日、中1週で迎えた5戦目は、3歳ハンデ戦でオープンの’04 サンライズチャレンジ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田信大騎手（4戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

4月21日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、3歳地方重賞の羽田盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山田信大騎手（5戦3勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のキョウエイプライドに1馬身半の差をつけて4勝目を掴み取った。

6月3日、中5週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山田信大騎手（6戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず8着に敗れた。

7月8日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で山田信大騎手（7戦4勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳G1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で山田信大騎手（8戦4勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月14日、中7週で迎えた10戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず12着に終わった。

12月11日、中3週で迎えた11戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、G3の中日新聞杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

4歳（2005年）

11月10日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた12戦目は、ハンデ戦の霜月特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は山田信大騎手（9戦4勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るアースクエイクを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて休み明け初戦を制した。

12月23日、中5週で迎えた13戦目は、地方重賞の報知オールスターカップ（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（10戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

5歳（2006年）

1月26日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの多摩川オープン（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山田信大騎手（11戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るブルーワレンダーを驚異的な末脚で3/4馬身差し切って6勝目をつかんだ。

4月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、地方重賞のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山田信大騎手（12戦6勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。競走中止となった。