タカラハチマン（1984年生、母カバリランサー）

タカラハチマン（1984年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のイングリツシユプリンス（当時13歳）と交配したカバリランサーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）賀張中川牧場。戦績は、中央平地33戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は1989年の葛飾特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

秋山史郎厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1987年）

4月4日、デビュー戦は田村正光騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったドウカンマジックに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月18日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未出走（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田村正光騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るカンポを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

5月16日、中3週で迎えた3戦目は、4歳400万下の4歳中距離特別（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で田村正光騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したギョシュウにアタマ差届かず2着に甘んじた。

6月6日、中2週で迎えた4戦目は、4歳400万下のガーベラ賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田村正光騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

9月20日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、4歳以上400万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で田村正光騎手（4戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

10月4日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上400万下の印旛沼特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田村正光騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

10月24日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上400万下（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で田村正光騎手（6戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

11月29日、中4週で迎えた8戦目は、武藤善則騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の白樺湖特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いが甘くなり、6着に終わった。

12月19日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤善則騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

4歳（1988年）

1月6日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で武藤善則騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のベラミチヨに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

1月31日、中3週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武藤善則騎手（3戦1勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

5月28日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、5歳以上900万下の欅特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武藤善則騎手（4戦1勝）。8頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく6着に終わった。

6月12日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の麦秋特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で武藤善則騎手（5戦1勝）。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

11月19日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上400万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で武藤善則騎手（6戦1勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

12月11日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で武藤善則騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

5歳（1989年）

1月5日、中3週で迎えた16戦目は、5歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で武藤善則騎手（8戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓出した伸び脚を見せたが、伸びてきたインターストレッチ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

1月21日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で武藤善則騎手（9戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るマルサンベーリーを鮮やかな末脚で半馬身差し切って順当に勝利した。

2月18日、中3週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の金蹄賞（東京ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は11戦連続で武藤善則騎手（10戦2勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

3月19日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の白井特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で武藤善則騎手（11戦2勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

8月12日、約5か月の休養明けで迎えた20戦目は、4歳以上900万下の月岡特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は13戦連続で武藤善則騎手（12戦2勝）。17頭立ての18番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

9月3日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は14戦連続で武藤善則騎手（13戦2勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

9月23日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の葛飾特別（中山芝2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田村正光騎手（7戦1勝）。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のホクトアドミラルをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

10月15日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の六社特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田村正光騎手（8戦2勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったメイブレーブに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

11月12日、中3週で迎えた24戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の相模湖特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。

6歳（1990年）

1月15日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の初春賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は田村正光騎手（9戦2勝）。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

2月4日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた26戦目は、5歳以上900万下の立春賞（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田村正光騎手（10戦2勝）。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

2月24日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鎌ケ谷特別（中山芝2500m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田村正光騎手（11戦2勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

3月25日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた28戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鹿島特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田村正光騎手（12戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた29戦目は、5歳以上900万下の安房特別（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で田村正光騎手（13戦2勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

5月6日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の立夏賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田村正光騎手（14戦2勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

8月5日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた31戦目は、4歳以上900万下の天の川ステークス（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田村正光騎手（15戦2勝）。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

8月19日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田村正光騎手（16戦2勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

9月2日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。