テンバガー（2018年生、母トップセラー）

テンバガー（2018年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「株価が10倍になった銘柄。母名および兄名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のモーリス（当時7歳）と交配したトップセラーが17歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年の京成杯(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

Ｇ１サラブレッドクラブにて総額3,600万円（90万×40口）で一口馬主が募集された。

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

6月28日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は516kg。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

8月30日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のトーセンインパルスを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

3歳（2021年）

1月17日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

3月7日、中6週で迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に終わった。

4月4日、中3週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラスの山吹賞（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

5月2日、中3週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るミッキーハローを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って2勝目をマークした。

8月29日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの五頭連峰特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

12月5日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの中京日経賞（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続でM.デムーロ騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、3着に入った。

12月25日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのクリスマスカップ（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

4歳（2022年）

1月9日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

3月21日、中9週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラスの隅田川特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（6戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

5歳（2023年）

5月14日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（7戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

2023年5月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。