アルスブランカ（1999年生、母チカリー）

アルスブランカ（1999年3月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のラストタイクーン（当時16歳）と交配したチカリーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）マークリ牧場。戦績は、中央平地26戦7勝2着1回。2005年の白富士ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2001年）

8月19日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を披露し、3着に入り込んだ。

8月25日、連闘で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のタガノシャルフに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

9月22日、中3週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

3歳（2002年）

1月27日、約4か月の休養明けで迎えた4戦目は、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月23日、中3週で迎えた5戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月17日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のミスターライオンに2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4月6日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、4着に終わった。

4歳（2003年）

2月22日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の早春賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

3月22日、中3週で迎えた9戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の両国特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

4月26日、中4週で迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月18日、中2週で迎えた11戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の石和特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のウィルビーゼアをアタマ差振り切って3勝目を手にした。

6月22日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の五稜郭特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったオペラカスタムにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

7月26日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下のSTV杯（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るワイルドスナイパーを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて4勝目をゲットした。

8月23日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月21日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の香取特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に敗れた。

5歳（2004年）

1月5日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下のサクラローレルメモリアル（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のブラックカフェをアタマ差振り切って5勝目を奪取した。

2月7日、中4週で迎えた17戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（5戦3勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

2月22日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（6戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。

3月20日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（7戦3勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るタイガーカフェを目の覚めるような末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月11日、中2週で迎えた20戦目は、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（8戦4勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

7月11日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた21戦目は、巴賞（函館芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（9戦4勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、5着に終わった。

11月14日、約4か月の休み明けで迎えた22戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

12月12日、中3週で迎えた23戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の鳴尾記念（阪神芝2000m 雨/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

6歳（2005年）

1月5日、中2週で迎えた24戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

2月5日、中3週で迎えた25戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（10戦4勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るピサノクウカイをハナ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

7歳（2006年）

9月9日、約19か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、G3の朝日チャレンジカップ（中京芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見所を作れず10着に終わった。