サフィラ（2021年生、母サロミナ）

サフィラ（2021年2月1日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「サファイア(ポルトガル語)。宝石言葉は『成功』」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時20歳）と交配したサロミナが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2025年の阪神牝馬ステークス(牝G2)に勝利した他、2023年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池添学厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

8月5日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のメイクデビュー新潟（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は454kg。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月30日、中7週で迎えた2戦目は、2歳戦の2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るブラーヴイストワルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月28日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったチェルヴィニアに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月10日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3歳（2024年）

2月10日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず9着に敗れた。

5月19日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で松山弘平騎手（5戦1勝）。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

9月15日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず11着に終わった。

11月30日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず3着に敗れた。

12月21日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然と端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のヴィゴラスダンサーに3馬身の差をつけて優勝

4歳（2025年）

2月9日、中6週で迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの斑鳩ステークス（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（6戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

4月12日、中8週で迎えた11戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（7戦1勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアルジーヌをハナ差振り切って待望の重賞初制覇を果たした。

5月18日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（8戦2勝）。17頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が鈍り13着に敗れた。

10月12日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた13戦目は、牝馬限定G2のアイルランドトロフィー（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（9戦2勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

11月16日、中4週で迎えた14戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。