プリンセスデザート（2003年生、母デザートクィーン）

プリンセスデザート（2003年2月28日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「砂漠の女王」。毛色は栗毛。種牡馬のグラスワンダー（当時8歳）と交配したデザートクィーンが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はハシモトファーム。戦績は、中央平地16戦0勝、地方23戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2007年のいちょう特別祝3歳心春誕生記念(一般B3-1)。

経歴

デビュー前

加藤修甫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

10月9日、デビュー戦は柴山雄一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 小雨/良）に出走。馬体重は462kg。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

10月30日、中2週で迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に終わった。

11月12日、中1週で迎えた3戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

12月17日、中4週で迎えた4戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり最後はキャプテンシラユリと並んで10着同着となった。

3歳（2006年）

1月15日、中3週で迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく9着に敗れた。

2月18日、中4週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

7月8日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた7戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に終わった。

8月19日、中5週で迎えた8戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

9月30日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着を確保した。

10月31日、中3週で馬体重を前走からさらに13kg増やして迎えた10戦目は、平瀬城久騎手を鞍上に迎えて、一般C4-2（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るラブミースマイルを上がり0位の末脚でハナ差だけ差し切って待望の初白星を挙げた。

11月12日、中1週で迎えた11戦目は、青柳正義騎手を鞍上に迎えて、ソナー企画杯・城ちゃん記念（金沢ダート1400m 曇/重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るカナザワノユメを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

12月10日、中3週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定戦のポインセチア賞（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で青柳正義騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のハローマイラブに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（2007年）

1月2日、中2週で迎えた13戦目は、シクラメン賞（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で青柳正義騎手（2戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したツクバブライアンを捕まえ切れず、8馬身差の2着に敗北した。

2月24日、中7週で馬体重を前走から18kg減らして迎えた14戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

3月17日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で塚田祥雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着を確保した。

3月31日、中1週で迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

5月5日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では賦性の闘志でゴールまで頑張り、4着を確保した。

6月17日、中5週で迎えた18戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

8月5日、中6週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では見せ場なく14着に終わった。

9月1日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバテてしまい14着に終わった。

10月14日、中5週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた21戦目は、いちょう特別祝3歳心春誕生記念（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は青柳正義騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のフォルツァートを半馬身振り切って断然の支持に応えた。

11月4日、中2週で迎えた22戦目は、まんりょう特別（金沢ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で青柳正義騎手（4戦3勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた23戦目は、ウメバチソウ特別書道・顔真流杯（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で青柳正義騎手（5戦3勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

12月2日、中1週で迎えた24戦目は、前野幸一騎手を鞍上に迎えて、さざんか特別（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

12月25日、中2週で迎えた25戦目は、クリスマス特別（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で前野幸一騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したマルハチヘラクレスを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

5歳（2008年）

1月5日、中1週で迎えた26戦目は、中川雅之騎手を鞍上に迎えて、一般B2-2（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバタバタになってしまい5着に敗れた。

3月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた27戦目は、七尾美術館「桜図」杯（金沢ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は青柳正義騎手（6戦3勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

4月13日、中1週で迎えた28戦目は、一般B1-2（金沢ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で青柳正義騎手（7戦3勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず8着に敗れた。

6月17日、中8週で馬体重を前走から33kg減らして迎えた29戦目は、畑中信司騎手を鞍上に迎えて、一般B1-2（金沢ダート1300m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた30戦目は、一般B1-3（金沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で畑中信司騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

7月15日、中1週で迎えた31戦目は、一般B1-3（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で畑中信司騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた32戦目は、一般B1-3（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で畑中信司騎手（3戦0勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

8月11日、中1週で迎えた33戦目は、一般B1-3（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は青柳正義騎手（8戦3勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

8月24日、中1週で迎えた34戦目は、一般B1-3（金沢ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で青柳正義騎手（9戦3勝）。6頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず4着に終わった。

9月9日、中1週で迎えた35戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、一般B1-2（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

10月7日、中3週で迎えた36戦目は、楽天競馬特別（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は青柳正義騎手（10戦3勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた37戦目は、八才場友の会杯（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は平瀬城久騎手（1戦1勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた38戦目は、一般B2-2（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は青柳正義騎手（11戦3勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた39戦目は、西嶌来場記念（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で青柳正義騎手（12戦3勝）。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き8着に終わった。