オフトレイル（2021年生、母ローズトレイル）

オフトレイル（2021年5月14日）は、イギリスで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「道のないところを行く」。毛色は鹿毛。種牡馬のFarhh（当時13歳）と交配したローズトレイルが15歳のときに産んだ仔が本馬である。2024年のMBS賞スワンステークス(G2)で2着に入った他、2024年の阪神カップ(G2)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

吉村圭司厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2023年）

10月21日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳戦のメイクデビュー京都（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は430kg。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったブルーアイドガールに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月12日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の2歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のエマロアに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月3日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた3戦目は、2歳1勝クラスのこうやまき賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が冴えず3着に敗れた。

3歳（2024年）

2月10日、中9週で迎えた4戦目は、A.A.ルメートル騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのこぶし賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るポエットリーを豪快な末脚でクビ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

4月13日、中8週で迎えた5戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

5月26日、中5週で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したミナデオロを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月30日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（福島芝1800m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシリウスコルトをアタマ差振り切って重賞ウィナーの称号を掴み取った。

10月6日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

10月26日、中2週で迎えた9戦目は、G2のMBS賞スワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。17頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したダノンマッキンリーにクビ差届かず2着に惜敗した。

12月21日、中7週で迎えた10戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

4歳（2025年）

2月9日、中6週で迎えた11戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に終わった。