カシノアラベスク（2007年生、母ヨイチカトレア）

カシノアラベスク（2007年3月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋アラビアの装飾模様」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキャプテンスティーヴ（当時10歳）と交配したヨイチカトレアが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は青森県、生産者は一山育成牧場。戦績は、中央平地15戦0勝、地方9戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上C2 31。

経歴

デビュー前

1歳のとき、一山育成牧場から「八戸市場サラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、一山育成牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、柏木務によって157.5万円で落札された。

二本柳俊一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

9月19日、デビュー戦は二本柳壮騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は474kg。11頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚に勢いがなく9着に終わった。

10月4日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦0勝）。10頭立ての10番人気で大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で二本柳壮騎手（2戦0勝）。17頭立ての13番人気で16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい17着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた4戦目は、池崎祐介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

11月28日、中2週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（3戦0勝）。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では全く伸びず18着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は池崎祐介騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

3歳（2010年）

1月10日、中2週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で池崎祐介騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に終わった。

1月23日、中1週で迎えた8戦目は、高山太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手が足りず12着に終わった。

2月28日、中4週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（4戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く14着に終わった。

3月21日、中2週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は池崎祐介騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく8着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（5戦0勝）。16頭立ての15番人気で大外16番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた12戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（6戦0勝）。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く16着に終わった。

5月23日、中2週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず10着に終わった。

7月1日、中5週で迎えた14戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のフォーチュネイトルピナス特別（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

7月10日、連闘で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

7月31日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた16戦目は、加藤士津八騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では伸びが鈍く16着に終わった。

9月11日、中5週で迎えた17戦目は、山下貴光騎手を鞍上に迎えて、3歳（佐賀ダート1300m 曇/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず4着に敗れた。

9月25日、中1週で迎えた18戦目は、3歳（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山下貴光騎手（1戦0勝）。7頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて3着に沈んだ。

10月2日、連闘で迎えた19戦目は、3歳以上C2 22（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で山下貴光騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマイコハンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月16日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上C2 19（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山下貴光騎手（3戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のシゲルノブナガに2馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月31日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上C2 19（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山下貴光騎手（4戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のサクラデューエルに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

11月27日、中3週で迎えた22戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 13（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月5日、連闘で迎えた23戦目は、3歳以上C2 31（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は山下貴光騎手（5戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のカシノジュリアを半馬身振り切って断然人気に応えた。

12月18日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上C2-8（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山下貴光騎手（6戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。競走中止となった。