アグネスアーク（2003年生、母ベルセゾン）

アグネスアーク（2003年4月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ノアの箱舟」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時5歳）と交配したベルセゾンが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地12戦4勝2着3回。2007年の天皇賞（秋）(G1)で2着に入った他、2007年の札幌記念(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、渡辺孝男によって4,410万円で落札された。

河内洋厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

1月9日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のビッグシャトルに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月10日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエルカミニートを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて休み明けの一戦を物にした。

4歳（2007年）

1月8日、中3週で迎えた3戦目は、4歳以上1000万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るビッグカポネを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

1月28日、中2週で迎えた4戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の早春ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で長谷川浩大騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るヨイチサウスを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って負け知らずの4連勝を決めた。

3月10日、中5週で迎えた5戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で長谷川浩大騎手（3戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

4月14日、中4週で迎えた6戦目は、G2のマイラーズカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で長谷川浩大騎手（4戦3勝）。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

7月21日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で長谷川浩大騎手（5戦3勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

9月2日、中5週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた8戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したフサイチパンドラにクビ差届かず2着となった。

10月7日、中4週で迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったチョウサンに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

10月28日、中2週で迎えた10戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったメイショウサムソンに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月18日、中2週で迎えた11戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6歳（2009年）

5月30日、約18か月半の休養明けで迎えた12戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に敗れた。