ワンナップアイテム（2007年生、母Pyrite Or Bust）

ワンナップアイテム（2007年3月14日）は、カナダで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「一つ増える道具」。毛色は栃栗毛。種牡馬のClosing Argument（当時5歳）と交配したPyrite Or Bustが9歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地11戦1勝2着2回、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2010年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

11月14日、デビュー戦は丸田恭介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1300m 曇/不良）に出走。馬体重は494kg。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

3歳（2010年）

1月5日、中6週で迎えた2戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

1月17日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

5月30日、約4か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、勝ったナイトアンジェロにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

6月20日、中2週で迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

8月14日、中7週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスイレンと並んで2着同着となった。

9月12日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシルキーブライドをクビ差振り切って待望の初白星を挙げた。

4歳（2011年）

1月30日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

6月19日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から32kg絞って迎えた10戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず12着に終わった。

10月12日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた11戦目は、アーバンステージ神無月賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

12月11日、中8週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（3戦0勝）。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に終わった。