ラリュエル（2019年生、母カウアイレーン）

ラリュエル（2019年3月27日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「小道(仏)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時17歳）と交配したカウアイレーンが14歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2022年のクイーンカップ(牝G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額6,000万円（150万×40口）で一口馬主が募集された。

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

12月4日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は438kg。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のストロングウィルを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

3歳（2022年）

2月12日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

3月5日、中2週で迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

7月16日、約4か月半の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの都井岬特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて、最後は2着のエグランタインに1馬身1/4の差をつけて休み明けの一戦をモノにした。

9月18日、中8週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

4歳（2023年）

6月17日、約9か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの京橋特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。主導権を握り、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて、最後は2着のデルマグレムリンを半馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

11月12日、約5か月の休み明けで迎えた7戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのユートピアステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたルージュリナージュ決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

12月3日、中2週で迎えた8戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの元町ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい16着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのサンタクロースステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

5歳（2024年）

3月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの豊橋ステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で持ち堪えて、最後は2着のビヨンドザヴァレーに1馬身の差をつけて4勝目を手に入れた。

4月20日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

6月30日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、高杉吏麒騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、5着を確保した。

7月28日、中3週で迎えた13戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

10月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦1勝）。15頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って10着に終わった。

2024年10月24日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。