キンノシャチホコ（1988年生、母ベロナスポート）

キンノシャチホコ（1988年6月19日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のランズダーン（当時8歳）と交配したベロナスポートが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は青森県、生産者は（株）タイヘイ牧場。戦績は、中央平地12戦1勝2着2回、地方2戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は1991年の4歳未勝利。

経歴

デビュー前

田中良平厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

12月2日、デビュー戦は音無秀孝騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で音無秀孝騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

3歳（1991年）

1月12日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で音無秀孝騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

1月26日、中1週で迎えた4戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、抜け出したワンダーヌーンディを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

2月10日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 雨/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で山田泰誠騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイシンヤマトに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月9日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下（中京ダート1700m 曇/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で山田泰誠騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、4着に終わった。

3月31日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下のアザレア賞（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は音無秀孝騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

9月15日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で音無秀孝騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

9月28日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

10月20日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（5戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、勝ったスカイグローリに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

11月9日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山田泰誠騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

4歳（1992年）

8月4日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた13戦目は、深見明宏騎手を鞍上に迎えて、C1ハ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。6頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったサンドグレイドから半馬身差の2着に敗れた。

9月3日、中3週で迎えた14戦目は、C1ロ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で深見明宏騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。最後は、2着のバトルブリリアントに1馬身の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。