イブキリムジンオー（1998年生、母ナイスジュノー）

イブキリムジンオー（1998年4月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時13歳）と交配したナイスジュノーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）石田牧場。戦績は、中央平地29戦5勝2着1回、中央障害8戦1勝2着2回、地方1戦1勝。2005年の小倉サマージャンプ(ハンデJG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2001年）

7月7日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

9月16日、中9週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

4歳（2002年）

4月20日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の金北山特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に終わった。

4月27日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山賀一騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

5月6日、連闘で迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、豊平川特別（札幌(地)ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、2着のニシノバンダナに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月11日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下のえりも特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、アドマイヤジャックに交わされて3馬身半差の2着となった。

9月1日、中2週で迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のサンエムタロウに2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

9月14日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の美唄特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

9月21日、連闘で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の釧路湿原特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして突き抜け、最後は2着のイサオヒートに3馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

5歳（2003年）

3月22日、約6か月の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

4月6日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

5月11日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で本田優騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

5月25日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で本田優騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

5月31日、連闘で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の御嶽特別（中京ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で本田優騎手（6戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

6月21日、中2週で迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鷹取特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のグラスクレバーに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

7月5日、中1週で迎えた16戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の加古川特別（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘魂で渋太く粘り続けて、最後は2着のビッグインディをアタマ差振り切って5勝目を手にした。

11月9日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の花園ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

11月22日、中1週で迎えた18戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

12月14日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は本田優騎手（7戦1勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

12月27日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦1勝）。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、平均ペースで馬群を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい9着に終わった。

6歳（2004年）

1月17日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 小雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は本田優騎手（8戦1勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

4月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（9戦1勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

5月9日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のクワイエットデイを半馬身振り切って制した。

5月23日、中1週で迎えた24戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート2300m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は本田優騎手（10戦1勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

6月26日、中4週で迎えた25戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大沼ステークス（函館ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

7月18日、中2週で迎えた26戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

9月4日、中6週で迎えた27戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

10月16日、中5週で迎えた28戦目は、エニフステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（11戦1勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って6着に終わった。

11月20日、中4週で迎えた29戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのトパーズステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。

7歳（2005年）

4月9日、約4か月半の休み明けで迎えた30戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

4月23日、中1週で迎えた31戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で白浜雄造騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月22日、中3週で迎えた32戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で白浜雄造騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったケイアイフレンチから1馬身差の2着に敗北した。

6月5日、中1週で迎えた33戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝2800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のアインオーセンに3馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

7月2日、中3週で迎えた34戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3140m 小雨）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。4着に終わった。

7月24日、中2週で迎えた35戦目は、ハンデJ・G3の小倉サマージャンプ（小倉障害芝3390m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、勝ったフミノトキメキから約12馬身差の2着に敗北した。

8歳（2006年）

4月22日、約9か月の休養明けで迎えた36戦目は、障害4歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦1勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。5着を確保した。

5月13日、中2週で迎えた37戦目は、ハンデJ・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外小雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。10着に敗れた。

6月10日、中3週で迎えた38戦目は、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3300m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で熊沢重文騎手（5戦1勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。11着に敗れた。