バクシンカーリー（2007年生、母スギノチビカリアン）

バクシンカーリー（2007年5月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「父名の一部＋母名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時18歳）と交配したスギノチビカリアンが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は合資会社明治牧場。戦績は、中央平地29戦4勝2着5回。主な勝ち鞍は2011年の飯豊特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

古賀史生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2009年）

11月7日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったレオパステルに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月21日、中1週で迎えた2戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

12月19日、中3週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅調な伸びを見せたが、伸びてきたドンビザッツウェイ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3歳（2010年）

1月9日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

4月11日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のジュエリーフランに3馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月15日、中4週で迎えた6戦目は、3歳500万下のゆきつばき賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、ケイアイルーラーにハナ差交わされて2着に惜敗した。

7月4日、中3週で迎えた8戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月23日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のセントアンズに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月14日、中2週で迎えた10戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の須賀川特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

12月4日、中2週で迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に敗れた。

12月25日、中2週で迎えた12戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の宗像特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は垂れてしまい15着に終わった。

4歳（2011年）

3月6日、中9週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月23日、中6週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の飯豊特別（新潟芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のシセイハヤテに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月29日、中4週で迎えた15戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の鞍馬ステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に敗れた。

8月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、3歳以上1000万下のエクセル浜松開設記念（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（6戦3勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

10月2日、中6週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（7戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月6日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の平ヶ岳特別（新潟芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（8戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るミスターマスタードを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

12月4日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（9戦4勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

5歳（2012年）

2月25日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で木幡初広騎手（10戦4勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

4月1日、中4週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

5月20日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の駿風ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は木幡初広騎手（11戦4勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月1日、約4か月半の休養明けで迎えた23戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく6着に終わった。

11月18日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の醍醐ステークス（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたアースソニック決め手に屈して半馬身差の2着となった。

12月16日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の南総ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

6歳（2013年）

1月21日、中4週で迎えた26戦目は、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

2月16日、中3週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の山城ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

3月10日、中2週で迎えた28戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、伸びてきたバーバラ決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

4月14日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた29戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は勢いを失って14着に敗れた。