サンヴィクトワール（2003年生、母ヴィクトリーバンク）

サンヴィクトワール（2003年2月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「フランスのプロヴァンス地方の山の名」。毛色は栃栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時17歳）と交配したヴィクトリーバンクが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地9戦2勝。2006年のエルフィンステークス(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

11月12日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は434kg。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月11日、中3週で迎えた2戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトウショウシロッコに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2006年）

1月8日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

2月4日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のユメノオーラに2馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

3月12日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

9月17日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた6戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のローズステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。17頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

10月22日、中4週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

11月12日、中2週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

4歳（2007年）

4月21日、約5か月半の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上1600万下のメルボルントロフィー（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（4戦2勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に終わった。