ハルクンノテソーロ（2014年生、母トウカイベルタ）

ハルクンノテソーロ（2014年3月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名愛称+宝物(西)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のファスリエフ（当時17歳）と交配したトウカイベルタが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は長浜牧場。2017年のユニコーンステークス(G3)で2着に入った他、2017年の青竜ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、長浜牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、了德寺健二によって702万円で落札された。

高木登厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

7月23日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したナリノメジャーにアタマ差届かず2着に惜敗した。

8月14日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立ち、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のシゲルコングに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月4日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦1勝）。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

12月24日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の冬桜賞（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

3歳（2017年）

1月22日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

2月19日、中3週で迎えた6戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月30日、中9週で迎えた7戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアシャカセルクルに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月14日、中1週で迎えた8戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したサンライズソアを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6月18日、中4週で迎えた9戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、勝ったサンライズノヴァにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

8月6日、中6週で迎えた10戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（5戦2勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

10月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（6戦2勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の錦秋ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2018年）

1月27日、中9週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（8戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

2月17日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大野拓弥騎手（9戦2勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく14着に敗れた。

4月22日、中8週で迎えた15戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の鎌倉ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

6月10日、中6週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の小金井特別（東京ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月18日、中9週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に敗れた。

10月7日、中6週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したウォリアーズクロスを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

11月4日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で三浦皇成騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下のシャングリラ賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で三浦皇成騎手（5戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

5歳（2019年）

1月27日、中8週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（10戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエングローサーを3/4馬身振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

2月3日、連闘で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（6戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったスズカコーズラインを3/4馬身捉え切れず2着となった。

4月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の鎌倉ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったフュージョンロックに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月12日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下のBSイレブン賞（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（7戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい13着に敗れた。

6月2日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上3勝クラスの麦秋ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着に入った。

10月21日、約4か月半の休み明けで迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのテレビ静岡賞（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（11戦3勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月26日、連闘で迎えた27戦目は、3歳以上3勝クラスの神無月ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（12戦3勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

11月30日、中4週で迎えた28戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの御影ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

6歳（2020年）

2月1日、中8週で迎えた29戦目は、4歳以上3勝クラスの銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（13戦3勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

4月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの鎌倉ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（14戦3勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、勝ったカタナに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

5月17日、中2週で迎えた31戦目は、4歳以上3勝クラスのBSイレブン賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

6月20日、中4週で迎えた32戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの夏至ステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

10月18日、約4か月の休養明けで迎えた33戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのテレビ静岡賞（東京ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が鈍り14着に終わった。

11月28日、中5週で迎えた34戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

7歳（2021年）

1月30日、中8週で迎えた35戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

5月30日、約4か月の休み明けで迎えた36戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。最後は、勝ったカフジジュピターから半馬身差の2着となった。

6月20日、中2週で迎えた37戦目は、大江原圭騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝3000m 曇/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のショウナンタイガに3/4馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

7月31日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた38戦目は、J・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内晴/良）に出走。鞍上は上野翔騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

9月18日、中6週で迎えた39戦目は、J・G3の阪神ジャンプステークス（中京障害芝3300m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で上野翔騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

10月30日、中5週で迎えた40戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上野翔騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。5着に敗れた。

11月20日、中2週で迎えた41戦目は、秋陽ジャンプステークス（東京障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で上野翔騎手（4戦0勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。3着に入った。

8歳（2022年）

1月8日、中6週で迎えた42戦目は、中山新春ジャンプステークス（中山障害芝3200m 外→内晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で上野翔騎手（5戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。競走中止となった。

2022年2月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。