トーセンダビンチ（2007年生、母デアリングダンジグ）

トーセンダビンチ（2007年2月27日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時9歳）と交配したデアリングダンジグが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地4戦0勝、地方25戦7勝2着3回。主な勝ち鞍は2011年の一般C1四。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、島川隆哉によって1億710万円で落札された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

8月22日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

3歳（2010年）

8月8日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、3歳未勝利（函館ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

8月21日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた3戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では全く伸びず8着に敗れた。

9月12日、中2週で迎えた4戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩やかなペースでレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

11月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から30kg増やして迎えた5戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、一般C20（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のヤマニンドレープに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月16日、中2週で迎えた6戦目は、新穂高特別（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4歳（2011年）

1月1日、中1週で迎えた7戦目は、一般C15（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で東川公則騎手（2戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のジェットメジャーに1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

1月19日、中2週で迎えた8戦目は、愛Love笠松けいば第6戦（笠松ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で東川公則騎手（3戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラブアガシに3馬身の差をつけて断然人気に応えた。

2月4日、中1週で迎えた9戦目は、十六銀行ぎふ清流国体応援杯（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で東川公則騎手（4戦3勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

2月16日、中1週で迎えた10戦目は、一般C10（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で東川公則騎手（5戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイナズマバイブルに7馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

3月17日、中3週で迎えた11戦目は、節句特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で東川公則騎手（6戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったヤマニンブースターに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4月6日、中2週で迎えた12戦目は、一般C6（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で東川公則騎手（7戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のビヨンザシーに1馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

4月29日、中2週で迎えた13戦目は、C級チャンピオン（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で東川公則騎手（8戦5勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈の気力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のニューヘイローをハナ差振り切って勝利を手に入れた。

7月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、橋本直哉騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の武甲山特別（浦和ダート1500m 雨/不良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

8月14日、中3週で迎えた15戦目は、一般C1六七（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本直哉騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

9月8日、中3週で迎えた16戦目は、一般C1四（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本直哉騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のファーストベットに1馬身半の差をつけて7勝目を挙げた。

10月6日、中3週で迎えた17戦目は、一般C1三（川崎ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で橋本直哉騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

10月18日、中1週で迎えた18戦目は、秋が瀬特別（浦和ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で橋本直哉騎手（4戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

12月22日、中8週で迎えた19戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、冬至特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

5歳（2012年）

1月10日、中2週で迎えた20戦目は、散歩の達人杯（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、3着に入った。

1月30日、中2週で迎えた21戦目は、ガーネット特別（浦和ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は橋本直哉騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って5着に敗れた。

2月21日、中2週で迎えた22戦目は、一般C1六（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

4月27日、中8週で迎えた23戦目は、一般C1五六（浦和ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

5月28日、中3週で迎えた24戦目は、一般C1八（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（4戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

7月17日、中6週で迎えた25戦目は、一般C2二三（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は東川公則騎手（9戦6勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったハネムーンゴシップに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

8月6日、中2週で迎えた26戦目は、朝顔特別（浦和ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は橋本直哉騎手（6戦1勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

10月10日、中8週で迎えた27戦目は、秋麗特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（5戦0勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったレッドハートに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月19日、中5週で迎えた28戦目は、一般C1七（浦和ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（6戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって6着に敗れた。

12月6日、中1週で迎えた29戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、烈風スプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。