コバノファイター（1997年生、母コバノマニッシュ）

コバノファイター（1997年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアサティス（当時12歳）と交配したコバノマニッシュが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）富川牧場。戦績は、中央平地33戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は2002年の舞浜特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

伊藤伸一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2000年）

1月8日、デビュー戦は中谷雄太騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は460kg。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るエドノマツオーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

1月30日、中2週で迎えた2戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのバイオレットステークス（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

2月20日、中2週で迎えた3戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

5月28日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したシャドウランサーを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

6月10日、中1週で迎えた5戦目は、吉永護騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月2日、中2週で迎えた6戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のアベリア賞（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のムテキケンショーに5馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

7月23日、中2週で迎えた7戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

4歳（2001年）

2月25日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上900万下の鎌ケ谷特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のライトクラウンを半馬身振り切って休み明けの一戦を物にした。

3月11日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の遠州灘ステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は中谷雄太騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、ロロにクビ差交わされて2着に惜敗した。

4月8日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

4月29日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（3戦2勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

5歳（2002年）

3月3日、約10か月半の休み明けで迎えた12戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

4月14日、中5週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（4戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて抜け出し、最後は2着のロードミッシェルに3馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月3日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の白馬岳特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は中谷雄太騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。最後は減速してしまい12着に敗れた。

5月25日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の日吉特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

6月9日、中1週で迎えた16戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の是政特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。主導権を握り、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のテンクウジョーに約10馬身の大差をつけて勝利を手に入れた。

9月14日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上1600万下のながつきステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月28日、中1週で迎えた18戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ペルセウスステークス（新潟ダート1800m 雨/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

6歳（2003年）

3月16日、約5か月半の休み明けで迎えた19戦目は、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は小野次郎騎手（5戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に敗れた。

4月5日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は吉永護騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい8着に終わった。

4月27日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は中谷雄太騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

6月1日、中4週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の白川郷ステークス（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（5戦1勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

9月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、3歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で中谷雄太騎手（6戦1勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

7歳（2004年）

2月7日、約4か月半の休み明けで迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（6戦3勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

2月28日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の内外タイムス杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（7戦3勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

4月3日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（8戦3勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小野次郎騎手（9戦3勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月30日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の名古屋城ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小野次郎騎手（10戦3勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったサカラートに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

6月26日、中3週で迎えた29戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

8月21日、中7週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた30戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は小野次郎騎手（11戦3勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

10月30日、中9週で迎えた31戦目は、3歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（12戦3勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

12月5日、中4週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの春待月ステークス（中京ダート2300m 晴/重）に出走。鞍上は中谷雄太騎手（7戦1勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

8歳（2005年）

2月6日、中8週で迎えた33戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。