エーピーソブリン（2001年生、母フジノバンナ）

エーピーソブリン（2001年4月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋母父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のチーフベアハート（当時8歳）と交配したフジノバンナが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は水丸牧場。戦績は、中央平地18戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2004年の朱竹賞(500万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、水丸牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、水丸牧場から「北海道8月市場サラブレッド1歳」に上場され、佐藤伝二によって525万円で落札された。2歳のとき、日進牧場から「ひだかトレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、デルマークラブによって1,102.5万円で落札された。

元石孝昭厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

8月16日、デビュー戦は吉永護騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

9月6日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

9月27日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉永護騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るカイシュウムサシを上がり1位タイの末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

10月19日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉永護騎手（3戦1勝）。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた5戦目は、2歳500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉永護騎手（4戦1勝）。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り8着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた6戦目は、2歳500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で吉永護騎手（5戦1勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、ウインジェネシスに交わされて5馬身差の2着となった。

12月13日、中2週で迎えた7戦目は、2歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉永護騎手（6戦1勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったウェディングバレーに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

12月27日、中1週で迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

3歳（2004年）

1月17日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下の朱竹賞（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は吉永護騎手（7戦1勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、かなりのハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のリーサムウェポンを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

2月22日、中4週で迎えた10戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永護騎手（8戦2勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい16着に終わった。

5月15日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

12月4日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から26kg戻して迎えた12戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の南総特別（中山芝1200m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって12着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下のハッピーエンドカップ（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

4歳（2005年）

1月16日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は吉永護騎手（9戦2勝）。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

10月15日、約9か月の休み明けで迎えた15戦目は、南田雅昭騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

11月5日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で南田雅昭騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

12月11日、中4週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で南田雅昭騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

5歳（2006年）

1月8日、中3週で迎えた18戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。