エルベンセドール（2004年生、母センプリーチェ）

エルベンセドール（2004年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「勝利者（西）」。毛色は鹿毛。種牡馬のフィガロ（当時9歳）と交配したセンプリーチェが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）サンシャイン牧場。戦績は、中央平地19戦1勝、地方5戦1勝。主な勝ち鞍は2008年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

柴田政人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

11月25日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。18頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

12月10日、中1週で迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

3歳（2007年）

2月3日、中7週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

3月4日、中3週で迎えた4戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ハイペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、4着を確保した。

5月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のツインロマン特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のシルクオニキスに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

7月2日、中4週で迎えた6戦目は、ジュライスター賞（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

7月31日、中3週で迎えた7戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ文月賞（大井ダート1200m 晴/重）に56kgの斤量を背負って出走。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく13着に終わった。

10月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握り、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着を確保した。

11月11日、中2週で迎えた9戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/重）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く6着に終わった。

12月1日、中2週で迎えた10戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

12月22日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

4歳（2008年）

1月20日、中3週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張り、4着に入った。

2月9日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

3月8日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（5戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアドミラビリスに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月13日、約9か月半の休養明けで迎えた15戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はタレてしまい14着に敗れた。

5歳（2009年）

1月18日、中4週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（6戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい8着に敗れた。

2月7日、中2週で迎えた17戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。前に出て、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

8月1日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

9月20日、中6週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた19戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（7戦1勝）。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい9着に終わった。

12月20日、約3か月の休み明けで馬体重を前走からさらに16kg減らして迎えた20戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では脚が残っておらず15着に終わった。

6歳（2010年）

4月19日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から24kg戻して迎えた21戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（3戦0勝）。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き6着に終わった。

5月2日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中博康騎手（4戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

6月2日、中3週で迎えた23戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ水無月賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

9月8日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、小林靖幸騎手を鞍上に迎えて、レダ特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。