キナウ（2011年生、母リンガフランカ）

キナウ（2011年1月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「キナウ王女より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時10歳）と交配したリンガフランカが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地8戦0勝、地方9戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2015年の一般C2五六七。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、荒牧政美によって3,990万円で落札された。8歳のとき、荒牧政美から「冬季ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、イマジネックスによって756万円で落札された。

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2014年）

6月28日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に敗れた。

7月12日、中1週で迎えた2戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

7月26日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

8月9日、中1週で迎えた4戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

9月20日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は三浦皇成騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

12月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1500m 雨/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のナムラヒロインをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

4歳（2015年）

1月3日、中2週で迎えた7戦目は、初詣特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

1月30日、中3週で迎えた8戦目は、一般C2十四十五十六（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月4日、中4週で迎えた9戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、クラシックジュニアカップ（川崎ダート1600m 晴/不良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

5月15日、中9週で迎えた10戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、クラシックジュニアカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

8月21日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、一般C3一二三（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったゴールドレインズに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月8日、中2週で迎えた12戦目は、一般C2五六（川崎ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のクリーンアイリスに3馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

10月23日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定戦の木の実賞（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

11月17日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、一般C2五六七（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で森泰斗騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のハッピーキャロットに2馬身の差をつけて勝利をモノにする

5歳（2016年）

1月23日、中9週で迎えた15戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝2000m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では速い脚を使えず13着に終わった。

5月1日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

7月10日、中9週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた17戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の織姫賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい15着に終わった。