レインボーアンバー（1986年生、母イーデンブルース）

レインボーアンバー（1986年3月17日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のアンバーシヤダイ（当時9歳）と交配したイーデンブルースが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は前川善昭。戦績は、中央平地9戦3勝2着4回。1989年の菊花賞(G1)で2着に入った他、1989年の弥生賞(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鈴木勝太郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

11月5日、デビュー戦は増沢末夫騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は508kg。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったヤギリクイーンにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

11月12日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（福島芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したグランドピットを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

11月26日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（2戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて楽々と抜け出し、最後は2着のマイファイブスターに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（1989年）

1月13日、中6週で迎えた4戦目は、4歳400万下の若竹賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で増沢末夫騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた5戦目は、4歳400万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で増沢末夫騎手（4戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスピードタリテーに約10馬身の大差をつけて断然の支持に応えた。

2月12日、中1週で迎えた6戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で増沢末夫騎手（5戦2勝）。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、マイネルブレーブに半馬身交わされて2着となった。

3月5日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続で増沢末夫騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワンダーナルビーに約10馬身の大差をつけて初の重賞タイトルをゲットした。

10月15日、約7か月半の休み明けで迎えた8戦目は、加用正騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

11月5日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で加用正騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったバンブービギンにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。