アイルランドサマー（1992年生、母アイルランドウイン）

アイルランドサマー（1992年5月13日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のコトノアサブキ（当時17歳）と交配したアイルランドウインが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）原島ファーム。戦績は、中央平地16戦2勝2着2回、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は1997年の5歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

田中清隆厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1995年）

4月1日、デビュー戦は佐藤吉勝騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中山芝1600m 外回り晴/不良）に出走。馬体重は454kg。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて13着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未出走（中山芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤吉勝騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り8着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた3戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島ダート1000m 曇/重）に50kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着を確保した。

5月14日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（福島ダート1000m 曇/不良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小林久晃騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったマンスマートに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

5月28日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小林久晃騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

7月30日、中8週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（福島ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で小林久晃騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のフウジンパワーに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（1996年）

7月28日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌芝1000m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい12着に終わった。

8月11日、中1週で迎えた8戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったフジノディクタスに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

8月24日、中1週で迎えた9戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず4着に敗れた。

9月1日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、青木芳之騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1000m 小雨/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

9月15日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた11戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1000m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で青木芳之騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

5歳（1997年）

4月19日、約7か月の休養明けで迎えた12戦目は、5歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で青木芳之騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい8着に終わった。

5月4日、中1週で迎えた13戦目は、越後特別（新潟(地)ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で青木芳之騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のアポロリュースに6馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

6月1日、中3週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で青木芳之騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、タフなペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

7月5日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（福島ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のメジロサンバに2馬身半の差をつけて優勝

8月3日、中3週で迎えた16戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の北斗賞（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず12着に敗れた。

8月16日、中1週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は青木芳之騎手（5戦1勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に終わった。