ウインドチーター（1992年生、母マリキータ）

ウインドチーター（1992年5月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のクリスタルグリツターズ（当時12歳）と交配したマリキータが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）パシフイック牧場。戦績は、中央平地17戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1996年の秋山郷特別(500万下)。

経歴

デビュー前

中野隆良厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1995年）

2月26日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1200m 小雨/重）に出走。馬体重は444kg。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ナカヤマラプソディに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月11日、中1週で迎えた2戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアイネスムギルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4月9日、中3週で迎えた3戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

5月6日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は的場均騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

11月18日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、東信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の新発田特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。17頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

12月9日、中2週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり厳しいペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のキタノフウリンに2馬身の差をつけて優勝

4歳（1996年）

1月20日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は的場均騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

9月29日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って8着に終わった。

11月9日、中5週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた9戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の秋山郷特別（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコクサイレーニエに1馬身の差をつけて制した。

12月21日、中5週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は的場均騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

5歳（1997年）

1月12日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

3月2日、中6週で迎えた12戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

3月15日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は的場均騎手（6戦1勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

5月3日、中3週で迎えた15戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1200m 雨/良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。

6月14日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の尾瀬特別（福島芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

7月27日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の苗場特別（新潟芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。18頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを17番手で通過。直線ではいいところがなく18着に敗れた。