スマノエミュー（1992年生、母ハギノデインプル）

スマノエミュー（1992年4月10日）は、日本の競走馬。牡馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のスマノヒツト（当時11歳）と交配したハギノデインプルが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は馬道繁樹。戦績は、中央平地30戦4勝2着1回。1995年のタマツバキ記念(重賞)で3着に入った他、1994年のアラブ3歳ステークス(アラ系3歳オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

目野哲也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

6月18日、デビュー戦は北川和典騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は432kg。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

7月2日、中1週で迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北川和典騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のハクサンジャンボに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

7月30日、中3週で迎えた3戦目は、アラ系3歳400万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で北川和典騎手（2戦1勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では決め手が足りず3着に敗れた。

8月20日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのアラブ3歳特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で北川和典騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

9月24日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、アラ系3歳オープン（中京ダート1000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

10月16日、中2週で迎えた6戦目は、アラ系3歳400万下（阪神ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた7戦目は、アラ系3歳オープン（阪神ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（2戦0勝）。6頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず3着に敗れた。

11月20日、中2週で迎えた8戦目は、アラ系3歳オープン（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で小林徹弥騎手（3戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず6着に終わった。

11月26日、連闘で迎えた9戦目は、アラ系3歳400万下のアラブ3歳特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は北川和典騎手（4戦1勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に終わった。

12月3日、連闘で迎えた10戦目は、2歳オープンのアラブ3歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北川和典騎手（5戦1勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったムーンリットガールに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

12月17日、中1週で迎えた11戦目は、アラ系3歳400万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北川和典騎手（6戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

3歳（1995年）

1月7日、中2週で迎えた12戦目は、アラ系4歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/良）に55kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で北川和典騎手（7戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は勢いを失って11着に敗れた。

1月16日、連闘で迎えた13戦目は、アラ系4歳以上オープン（京都ダート1800m 晴/良）に51kgの斤量を背負って出走。鞍上は小林徹弥騎手（4戦0勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

2月4日、中2週で迎えた14戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのシュンエイ記念（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

3月5日、中3週で迎えた15戦目は、アラ系4歳以上400万下（中京ダート1000m 晴/良）に54kgの斤量を背負って出走。鞍上は小林徹弥騎手（5戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のリスクホープに2馬身半の差をつけて2勝目を収める

3月25日、中2週で迎えた16戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアラブスプリントステークス（中京芝1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

4月8日、中1週で迎えた17戦目は、アラ系4歳以上オープン（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの斤量を背負って出走。鞍上は小林徹弥騎手（6戦1勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく5着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた18戦目は、藤井正輝騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（福島ダート1700m 晴/良）に53kgの斤量を背負って出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブステークス（福島芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤井正輝騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

6月10日、中3週で迎えた20戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は小林徹弥騎手（7戦1勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

6月24日、中1週で迎えた21戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（8戦1勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた22戦目は、アラ系4歳以上オープン（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（9戦1勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

7月22日、中1週で迎えた23戦目は、重賞のセイユウ記念（札幌ダート1700m 曇/良）に55kgの斤量を背負って出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で小林徹弥騎手（10戦1勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた24戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林徹弥騎手（11戦1勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

8月19日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた25戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小林徹弥騎手（12戦1勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のレッドコーラルに1馬身半の差をつけて3勝目を手にした。

9月2日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた26戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で小林徹弥騎手（13戦2勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のリマーカブルに3馬身半の差をつけて4勝目を手中に収めた。

9月17日、中1週で迎えた27戦目は、重賞のタマツバキ記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で小林徹弥騎手（14戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

9月30日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの常葉ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤井正輝騎手（2戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

10月14日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた29戦目は、保原ステークス（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤井正輝騎手（3戦0勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

11月11日、中3週で迎えた30戦目は、小谷内秀夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアラブ王冠（新潟芝1800m 曇/不良）に出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。