タケデンヴィーナス（2004年生、母モエ）

タケデンヴィーナス（2004年4月16日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋恋愛の女神」。毛色は栗毛。種牡馬のバチアー（当時7歳）と交配したモエが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）安藤牧場。戦績は、中央平地22戦2勝2着1回、地方22戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の3歳500万下。

経歴

デビュー前

奥平雅士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

9月3日、デビュー戦は田中博康騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は428kg。18頭立ての18番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では全く伸びず14着に終わった。

9月17日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1200m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず11着に終わった。

12月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

3歳（2007年）

1月8日、中3週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のウイビリーブをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

2月24日、中6週で迎えた5戦目は、田中剛騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したシアトルタコマにクビ差届かず2着となった。

3月10日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中剛騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

4月1日、中2週で迎えた7戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のセイコースペシャルに1馬身3/4の差をつけて2勝目を収める

4月28日、中3週で迎えた8戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい12着に終わった。

11月17日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

12月8日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

4歳（2008年）

3月29日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

7月26日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見所を作れず8着に終わった。

10月5日、中9週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦2勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

5歳（2009年）

2月28日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

3月22日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

4月11日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（3戦0勝）。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず12着に終わった。

7月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、3歳以上500万下の岳特別（福島ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（4戦0勝）。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

6歳（2010年）

1月30日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた19戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず15着に終わった。

2月6日、連闘で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦0勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は勢いを失って13着に終わった。

8月24日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から23kg増やして迎えた21戦目は、野沢憲彦騎手を鞍上に迎えて、オーガストスター賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

9月23日、中3週で迎えた22戦目は、ファビィサドル特別（船橋ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で野沢憲彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた23戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

11月21日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大庭和弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

12月30日、中5週で馬体重を前走から15kg戻して迎えた25戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、おおのキャンパスレース（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

7歳（2011年）

1月9日、中0週で迎えた26戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、応援NW「IKONE」カップ（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。10頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に終わった。

5月14日、約4か月の休み明けで迎えた27戦目は、岩手日報杯（盛岡ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は高橋悠里騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた28戦目は、秋田駒ヶ岳レース（盛岡ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋悠里騎手（2戦0勝）。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず4着に終わった。

6月12日、中1週で迎えた29戦目は、ねむの木賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋悠里騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり4着に終わった。

6月27日、中1週で迎えた30戦目は、猊鼻渓舟下りレース（盛岡ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた31戦目は、FM岩手杯（盛岡芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（2戦0勝）。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

8月1日、中2週で迎えた32戦目は、牝馬限定オープンのフェアリーカップ（盛岡ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は高橋悠里騎手（4戦0勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

8月28日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた33戦目は、加藤和義騎手を鞍上に迎えて、一般C3五（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るマウントクインを豪脚で半馬身差し切って断トツの支持に応えた。

9月27日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた34戦目は、一般C3二（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和義騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

10月18日、中2週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた35戦目は、一般C2三（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和義騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

10月25日、連闘で馬体重を前走から12kg減らして迎えた36戦目は、美川の朝市特別（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤和義騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るルミナエトワールを強烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

11月29日、中4週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた37戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、鵜祭り特別（金沢ダート1500m 晴/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた38戦目は、かぶら寿し特別（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のワイラニフカレテに2馬身半の差をつけて5勝目を掴み取った。

12月27日、中1週で迎えた39戦目は、畑中信司騎手を鞍上に迎えて、B4級チャンピオン（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず10着に終わった。

8歳（2012年）

4月10日、約3か月半の休養明けで迎えた40戦目は、大聖寺桜まつり特別（金沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は加藤和義騎手（4戦2勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったキルデビルヒルズに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

4月24日、中1週で迎えた41戦目は、一般C1三（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和義騎手（5戦2勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

5月8日、中1週で迎えた42戦目は、東日本大震災復興支援（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和義騎手（6戦2勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

5月22日、中1週で迎えた43戦目は、一般C1三（金沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤和義騎手（7戦2勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

6月5日、中1週で迎えた44戦目は、一般C1四（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤和義騎手（8戦2勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に終わった。