アップアンドカマー（1998年生、母セキノゴッド）

アップアンドカマー（1998年5月22日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のペンタイア（当時6歳）と交配したセキノゴッドが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地32戦5勝2着4回。2001年のユニコーンステークス(G3)で3着に入った他、2001年の端午ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1,600万円（40万×40口）で一口馬主が募集された。

太宰義人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

8月12日、デビュー戦は太宰啓介騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に敗れた。

12月2日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブルーペガサスに9馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2001年）

1月5日、中1週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（4戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、自慢の末脚を弾けさせて、最後は2着のトーホウサンダーに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月1日、中6週で迎えた7戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で太宰啓介騎手（5戦2勝）。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り8着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた8戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で太宰啓介騎手（6戦2勝）。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

5月20日、中3週で迎えた9戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で太宰啓介騎手（7戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた10戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で太宰啓介騎手（8戦2勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月7日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の藤森特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で太宰啓介騎手（9戦2勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

10月21日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の天王山特別（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は10戦連続で太宰啓介騎手（10戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したメジェールを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

11月11日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の山科特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で太宰啓介騎手（11戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のダイタクギンガに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

4歳（2002年）

1月5日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の門松ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で太宰啓介騎手（12戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

1月20日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の洞海湾ステークス（小倉ダート1700m 小雨/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で太宰啓介騎手（13戦3勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では非凡な末脚を披露し、3着に入った。

2月16日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1600万下の春望ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で太宰啓介騎手（14戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

3月10日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で太宰啓介騎手（15戦3勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

3月23日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で太宰啓介騎手（16戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

5月3日、中5週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は17戦連続で太宰啓介騎手（17戦3勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

9月14日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は18戦連続で太宰啓介騎手（18戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

10月19日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた21戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は19戦連続で太宰啓介騎手（19戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、抜け出したカメリアデュラブを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月16日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で太宰啓介騎手（20戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は21戦連続で太宰啓介騎手（21戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は22戦連続で太宰啓介騎手（22戦3勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のインターアプローズを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

5歳（2003年）

1月25日、中4週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は23戦連続で太宰啓介騎手（23戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったマルイチバンバンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月9日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の大和特別（京都ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は24戦連続で太宰啓介騎手（24戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、逃げるカンファーワールドを差し切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月22日、中5週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の伊丹特別（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は25戦連続で太宰啓介騎手（25戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

4月13日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下の神鍋特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は26戦連続で太宰啓介騎手（26戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月24日、中5週で迎えた29戦目は、4歳以上1000万下の鎌倉特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は27戦連続で太宰啓介騎手（27戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月8日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は28戦連続で太宰啓介騎手（28戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のロンリーウルフに2馬身の差をつけて5勝目を獲得した。

6月29日、中2週で迎えた31戦目は、3歳以上1600万下の灘ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は29戦連続で太宰啓介騎手（29戦5勝）。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

6歳（2004年）

1月17日、約6か月半の休養明けで迎えた32戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1800m 小雨/稍重）に出走。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。