プリマベーラシチー（2007年生、母アデレードシチー）

プリマベーラシチー（2007年4月8日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「春（伊）＋冠名。ストラヴィンスキー作曲『春の祭典』より」。毛色は栗毛。種牡馬のストラヴィンスキー（当時11歳）と交配したアデレードシチーが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）富川田中牧場。戦績は、中央平地16戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

友駿ホースクラブ愛馬会にて総額1,600万円（3.2万×500口）で一口馬主が募集された。

池上昌弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2010年）

1月30日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。17頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

4月11日、中9週で迎えた2戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、4着に入った。

5月9日、中3週で迎えた3戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

5月22日、中1週で迎えた4戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

6月20日、中3週で迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったミクルに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

6月26日、連闘で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばしてあっさりと抜け出し、最後は2着のプリモウェーブに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月7日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて16着に終わった。

9月26日、中6週で迎えた8戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のキクノアルバをクビ差振り切って制した。

12月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

4歳（2011年）

1月15日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き7着に終わった。

6月25日、約5か月半の休養明けで迎えた11戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

8月14日、中6週で迎えた12戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

10月23日、中9週で迎えた13戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では稟性の闘志でゴールまでタレずに走り切り、3着に入った。

11月12日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で平野優騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5歳（2012年）

4月14日、約5か月の休み明けで迎えた15戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1150m 雨/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は力尽きて15着に敗れた。

6月16日、中8週で迎えた16戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。