スマイリングカット（1991年生、母ダイナオレンジ）

スマイリングカット（1991年4月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時12歳）と交配したダイナオレンジが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地38戦2勝2着5回。主な勝ち鞍は1996年の5歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

鈴木康弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1994年）

1月5日、デビュー戦は酒井健二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は424kg。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

1月16日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井健二騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に終わった。

2月6日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井健二騎手（2戦0勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

2月19日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井健二騎手（3戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

3月5日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で酒井健二騎手（4戦0勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

3月20日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で酒井健二騎手（5戦0勝）。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず10着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で酒井健二騎手（6戦0勝）。15頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたエーピーカシミア決め手に屈してクビ差の2着となった。

5月22日、中5週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で酒井健二騎手（7戦0勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月19日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（福島ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で酒井健二騎手（8戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のリバームーンに1馬身3/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

7月10日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定4歳500万下のべにばな賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は10戦連続で酒井健二騎手（9戦1勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

4歳（1995年）

3月25日、約8か月半の休養明けで迎えた11戦目は、5歳以上500万下の乗鞍特別（中京ダート1700m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は11戦連続で酒井健二騎手（10戦1勝）。9頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

4月23日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で酒井健二騎手（11戦1勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で酒井健二騎手（12戦1勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

5月28日、中2週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で酒井健二騎手（13戦1勝）。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり17着に敗れた。

6月24日、中3週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた15戦目は、5歳以上500万下（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で酒井健二騎手（14戦1勝）。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、5着を確保した。

7月9日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は16戦連続で酒井健二騎手（15戦1勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

8月19日、中5週で迎えた17戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

9月3日、中1週で迎えた18戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず5着に終わった。

9月18日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は酒井健二騎手（16戦1勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に終わった。

5歳（1996年）

1月13日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた20戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井健二騎手（17戦1勝）。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

1月28日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた21戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井健二騎手（18戦1勝）。13頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

2月10日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で酒井健二騎手（19戦1勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

2月18日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で酒井健二騎手（20戦1勝）。13頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したコウミョウキングを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

3月2日、中1週で迎えた24戦目は、5歳以上500万下（中京ダート2300m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で酒井健二騎手（21戦1勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月24日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で酒井健二騎手（22戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

4月27日、中4週で迎えた26戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下の松浜特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で酒井健二騎手（23戦1勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

5月12日、中1週で迎えた27戦目は、5歳以上500万下の三国特別（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で酒井健二騎手（24戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

6月1日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で酒井健二騎手（25戦1勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のタイトルロウルをクビ差振り切って久々に美酒を浴びた。

6月22日、中2週で迎えた29戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で酒井健二騎手（26戦2勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったミナミノジャックに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

7月14日、中2週で迎えた30戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1700m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

8月3日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したカネサローマンに3/4馬身届かず2着に敗北した。

8月24日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた32戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったラルムスに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

9月14日、中2週で迎えた33戦目は、増沢由貴子騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月6日、中2週で迎えた34戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で増沢由貴子騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月26日、中2週で迎えた35戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で増沢由貴子騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

11月10日、中1週で迎えた36戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で増沢由貴子騎手（3戦0勝）。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

11月30日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた37戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は酒井健二騎手（27戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた38戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井健二騎手（28戦2勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。