ヴァリアンティー（2011年生、母タヤスオドリコ）

ヴァリアンティー（2011年4月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「Ｖａｌｉａｎｔ（勇敢、価値のある）からの造語」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時8歳）と交配したタヤスオドリコが19歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（株）前田ファーム。戦績は、中央平地8戦0勝、地方29戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2014年の3歳以上C4-6。

経歴

デビュー前

1歳のとき、前田宗将から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。同年、前田宗将から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、内田ステーブルによって315万円で落札された。

大和田成厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2013年）

8月17日、デビュー戦は荻野琢真騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は430kg。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

9月21日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

12月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず10着に終わった。

3歳（2014年）

3月21日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は荻野琢真騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

6月14日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg絞って迎えた5戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

6月22日、連闘で馬体重を前走から8kg戻して迎えた6戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

8月17日、中7週で迎えた7戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に敗れた。

8月30日、中1週で迎えた8戦目は、長岡禎仁騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

9月25日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C4-7（門別ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したシャトールージュを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

10月8日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、日高山脈イドンナップ岳賞（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立ち、で一団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上C4-6（門別ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で岩橋勇二騎手（2戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキネマオブクイーンに3馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

11月4日、中1週で迎えた12戦目は、釧路ししゃも賞（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で岩橋勇二騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は勢いを失って5着に敗れた。

12月4日、中3週で迎えた13戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2三（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

12月25日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上C2二（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

4歳（2015年）

1月16日、中2週で迎えた15戦目は、板野央騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C3二（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目立つような脚を使えず4着に敗れた。

1月28日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上C3一（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は木村健騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

4月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、3歳以上C4-3（門別ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は岩橋勇二騎手（4戦1勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手が足りず6着に終わった。

5月21日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた18戦目は、「空と大地」賞（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（5戦1勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい8着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた19戦目は、鬼花火10周年記念賞（門別ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩橋勇二騎手（6戦1勝）。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

6月18日、中1週で迎えた20戦目は、阪野学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C4-4（門別ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

7月15日、中3週で迎えた21戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、景勝様似八景日高耶馬渓賞（門別ダート1600m 内回り晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、で一団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

8月8日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた22戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、一般C2十三（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマンハッタンレディに7馬身の差をつけて1番人気に応えた。

8月16日、連闘で迎えた23戦目は、一般C2十一（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったドヤガオに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

8月24日、連闘で迎えた24戦目は、一般C2四（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るミオイナンクルを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて3勝目を獲得した。

8月31日、連闘で迎えた25戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、一般C2一（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月7日、連闘で迎えた26戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は村上忍騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

9月14日、連闘で迎えた27戦目は、一般C2二（水沢ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（4戦2勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に敗れた。

9月21日、連闘で迎えた28戦目は、小林凌騎手を鞍上に迎えて、一般C2一（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

9月28日、連闘で迎えた29戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、一般C2一（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

11月9日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた30戦目は、菅原辰徳騎手を鞍上に迎えて、一般C1十一（盛岡ダート1400m 雨/不良）に出走。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

11月23日、中1週で迎えた31戦目は、奥州うまいもん屋杯（水沢ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原辰徳騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

11月30日、連闘で迎えた32戦目は、一般C2二（水沢ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で菅原辰徳騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

12月6日、連闘で迎えた33戦目は、一般C2一（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原辰徳騎手（3戦0勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に終わった。

12月14日、連闘で迎えた34戦目は、一般C2四（水沢ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原辰徳騎手（4戦0勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

12月20日、連闘で迎えた35戦目は、一般C2二（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で菅原辰徳騎手（5戦0勝）。10頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、3着に入り込んだ。

12月29日、連闘で迎えた36戦目は、一般C2六（水沢ダート1400m 小雪/不良）に出走。鞍上は7戦連続で菅原辰徳騎手（6戦0勝）。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

5歳（2016年）

1月4日、連闘で迎えた37戦目は、一般C2五（水沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は8戦連続で菅原辰徳騎手（7戦0勝）。8頭立ての8番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。