モリノカワセミ（2016年生、母グロリエッテ）

モリノカワセミ（2016年3月29日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+カワセミ。魚獲りの王様、清流の宝石と呼ばれる鳥」。毛色は鹿毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時13歳）と交配したグロリエッテが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は森永牧場。主な勝ち鞍は2020年の4歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、森永牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、坂本肇によって594万円で落札された。

大江原哲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

10月13日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。18頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた2戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1400m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアポロチーターを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月2日、中2週で迎えた3戦目は、2歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

12月15日、中1週で迎えた4戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の寒椿賞（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

3歳（2019年）

2月2日、中6週で迎えた5戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は野中悠太郎騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた6戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は野中悠太郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

5月25日、中1週で迎えた8戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

10月15日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月24日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

4歳（2020年）

2月22日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

3月14日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は木幡育也騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったグロリアーナにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

3月28日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡育也騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたプリミエラムール決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月26日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡育也騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマーブルサニーをクビ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

6月6日、中5週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡育也騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

10月18日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

12月5日、中6週で迎えた18戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの浜名湖特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

12月26日、中2週で迎えた19戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの2020ヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンド阪神2戦（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

5歳（2021年）

1月16日、中2週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの響灘特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は木幡育也騎手（5戦1勝）。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

2月7日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの平尾台特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木幡育也騎手（6戦1勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

3月7日、中3週で迎えた22戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの由布院特別（小倉ダート1700m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

4月4日、中3週で迎えた23戦目は、横山琉人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

7月24日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後はバテてしまい10着に終わった。

9月5日、中5週で迎えた25戦目は、小林凌大騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（札幌ダート1700m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。

10月16日、中5週で迎えた26戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、4着を確保した。

11月13日、中3週で迎えた27戦目は、山田敬士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

12月4日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

12月28日、中2週で迎えた29戦目は、3歳以上2勝クラスのベストウィッシュカップ（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（5戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したミエノワールドを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6歳（2022年）

1月23日、中3週で迎えた30戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（6戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、4着に入った。

2月13日、中2週で迎えた31戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（7戦0勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

3月20日、中4週で迎えた32戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（8戦0勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

4月30日、中5週で迎えた33戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で江田照男騎手（9戦0勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

8月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた34戦目は、3歳以上2勝クラスの浦佐特別（新潟ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で江田照男騎手（10戦0勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

9月25日、中5週で迎えた35戦目は、西塚洸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた36戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（11戦0勝）。14頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた37戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（12戦0勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では伸びを欠き15着に終わった。

2022年11月9日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。