ビーナストリック（2010年生、母ゴーゴーナイナー）

ビーナストリック（2010年4月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ローマ神話の女神＋策略」。毛色は栗毛。種牡馬のキングヘイロー（当時15歳）と交配したゴーゴーナイナーが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）岩見牧場。戦績は、中央平地20戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2013年の羊ヶ丘特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

中野栄治厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

10月14日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は452kg。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたアルマシャウラ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

10月28日、中1週で迎えた2戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

11月11日、中1週で迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月2日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた5戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1400m 晴/稍重）に出走。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

3歳（2013年）

3月16日、約3か月の休養明けで迎えた6戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

4月13日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のタイキグラミーに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

4月28日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武士沢友治騎手（1戦1勝）。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい13着に終わった。

5月12日、中1週で迎えた9戦目は、3歳500万下のはやぶさ賞（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。3着に入り込んだ。

5月25日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

7月27日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の閃光特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。5着に終わった。

8月10日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた12戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/重）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るヒカルソラフネを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて2勝目を手中に収めた。

8月31日、中2週で迎えた13戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の羊ヶ丘特別（函館芝1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、激烈なハイペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を爆発させて、最後は2着のヤマニンプチガトーに2馬身半の差をつけて3勝目を獲得した。

10月13日、中5週で迎えた14戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。18頭立ての18番人気で15番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい18着に終わった。

11月10日、中3週で迎えた15戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のみちのくステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい12着に敗れた。

12月1日、中2週で迎えた16戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

4歳（2014年）

3月2日、約3か月の休み明けで迎えた17戦目は、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦1勝）。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

4月5日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

10月25日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバテてしまい14着に終わった。

12月6日、中5週で迎えた20戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。