ピサノジュバン（2005年生、母ピサノガレー）

ピサノジュバン（2005年4月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋麻布十番より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時10歳）と交配したピサノガレーが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は中村和夫。戦績は、中央平地28戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は2008年のTVQ杯(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、中村和夫から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、中村和夫から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、市川義美によって1,260万円で落札された。

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

8月26日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

9月8日、中1週で迎えた2戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1500m 曇/重）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に終わった。

9月30日、中2週で迎えた3戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

3歳（2008年）

3月2日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

3月22日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったオースミマコを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

4月13日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のキャトルキャールに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月10日、中3週で迎えた7戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

6月1日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシーアクロスを上がり3位タイの末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を収める

6月15日、中1週で迎えた9戦目は、3歳1000万下のあおぎりステークス（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

7月13日、中3週で迎えた10戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の加古川特別（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

8月3日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の響灘特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、2着となった。

8月23日、中2週で迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のTVQ杯（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るコウジンアルスを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて優勝

9月14日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

10月19日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。18頭立ての17番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

11月16日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（3戦0勝）。18頭立ての18番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて15着に終わった。

12月20日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（4戦0勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

4歳（2009年）

9月21日、約9か月の休養明けで迎えた17戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の美作特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に終わった。

10月17日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の堀川特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（3戦1勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の花背特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

12月13日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の豊明特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

5歳（2010年）

3月13日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた22戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の伊良湖特別（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。

3月27日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦0勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したシングライクバードを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

4月18日、中2週で迎えた24戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の白鷺特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

5月8日、中2週で迎えた25戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず10着に終わった。

5月30日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の御室特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

6歳（2011年）

1月10日、約7か月半の休養明けで迎えた27戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の北大路特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアンプレシオネをハナ差振り切って久しぶりの一戦を物にした。

2月13日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた28戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の門司ステークス（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではいいところがなく15着に敗れた。