ニシノナデシコ（2004年生、母ディフェンススペンディング）

ニシノナデシコ（2004年3月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋大和撫子より」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時6歳）と交配したディフェンススペンディングが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（株）西山牧場。戦績は、中央平地15戦1勝、地方4戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

6月30日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず10着に敗れた。

7月22日、中2週で迎えた2戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

8月5日、中1週で迎えた3戦目は、船曳文士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた4戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

9月29日、中4週で迎えた5戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月17日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロキロキに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（2008年）

1月3日、中1週で迎えた7戦目は、一般C2八九（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったオートスピリットに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

1月29日、中3週で迎えた8戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、マイスターチャレンジ（川崎ダート1500m 雨/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のヤマトロードに1馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

3月23日、中7週で馬体重を前走から21kg減らして迎えた9戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

4月12日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の桑折特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

6月4日、中4週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、アーバンステージ水無月賞（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したカイジンシーズにアタマ差届かず2着となった。

6月21日、中1週で迎えた13戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着を確保した。

8月10日、中6週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

8月30日、中2週で迎えた15戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のミンナシアワセに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月20日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は大野拓弥騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

11月15日、中7週で迎えた17戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の福島放送賞（福島ダート1700m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、5着に終わった。

12月21日、中4週で迎えた18戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の千葉テレビ杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい8着に終わった。

5歳（2009年）

7月26日、約7か月の休養明けで迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の麒麟山特別（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（3戦0勝）。14頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って12着に終わった。