プリンセスドルチェ（2003年生、母ケイティーズファースト）

プリンセスドルチェ（2003年2月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「王女＋甘い（伊）。甘い思いをさせてくれるお姫様」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤベガ（当時7歳）と交配したケイティーズファーストが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地26戦2勝2着4回。主な勝ち鞍は2006年の3歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

大久保洋吉厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2006年）

4月22日、デビュー戦は大庭和弥騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。17頭立ての8番人気で大外17番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、勝ったコアレスキャストにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

5月14日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝2000m 曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では閃光の如き末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月22日、中9週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のマルタカマリアに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月19日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したパーフェクトジョイに半馬身届かず2着に敗北した。

9月10日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のフレンチムードを3/4馬身振り切って勝利をモノにする

10月15日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（4戦2勝）。16頭立ての7番人気で18番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したジョースマイルを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月25日、中1週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に敗れた。

12月17日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

4歳（2007年）

1月6日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

2月3日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の立春賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（8戦2勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

2月25日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（9戦2勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では非凡な末脚を披露し、3着に入った。

3月18日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（10戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したジョリーノエルに3/4馬身届かず2着に敗北した。

5歳（2008年）

2月23日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（11戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

3月15日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の岡崎特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（12戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

3月30日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉田豊騎手（13戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

4月19日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

7月20日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（14戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月30日、中5週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の鳥屋野特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（15戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦したが、6着に終わった。

9月15日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（16戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

10月5日、中2週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた21戦目は、3歳以上500万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（17戦2勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

11月2日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

11月16日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

6歳（2009年）

1月17日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

2月15日、中3週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（18戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月7日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。