ベアトリッツ（2010年生、母バルドウィナ）

ベアトリッツ（2010年3月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「中世の南フランスに実在したといわれる女性吟遊詩人」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時8歳）と交配したバルドウィナが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地28戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2014年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

グリーンファーム愛馬会にて総額3,000万円（15万×200口）で一口馬主が募集された。

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

10月1日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は424kg。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月27日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったエーシンサファイアに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月18日、中2週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 晴/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシンジュボシをクビ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（2013年）

2月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて14着に敗れた。

3月2日、中3週で迎えた5戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

5月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（京都芝1600m 雨/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

6月8日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

6月30日、中2週で迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

9月28日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して11番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したオーキッドレイにハナ差届かず2着に惜敗した。

10月26日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず12着に敗れた。

4歳（2014年）

1月26日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

3月16日、中6週で迎えた12戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

4月5日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

5月3日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のラッキーマンボに2馬身半の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

6月21日、中6週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月12日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月13日、中8週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（6戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

10月12日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（7戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したタガノスカイを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月30日、中6週で迎えた19戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。17頭立ての1番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では別次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のヴィンテージローズをハナ差振り切って3勝目を手中に収めた。

5歳（2015年）

1月24日、中7週で迎えた20戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の花見小路特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（8戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず5着に敗れた。

6月21日、約4か月半の休養明けで迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の小豆島特別（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に終わった。

7月12日、中2週で迎えた23戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の有松特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

10月18日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた25戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

11月15日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

6歳（2016年）

1月16日、中8週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下の花見小路特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず11着に終わった。

2月6日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松若風馬騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。