グラスシフォン（2020年生、母グラスルノン）

グラスシフォン（2020年3月31日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+織物の一種。薄く柔らかい織物」。毛色は栗毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時17歳）と交配したグラスルノンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田牧場。主な勝ち鞍は2022年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

松山将樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

11月12日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は420kg。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入った。

12月4日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るイデアミラーグロを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月24日、中2週で迎えた3戦目は、2歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

3歳（2023年）

2月19日、中7週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で津村明秀騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では脚が残っておらず16着に終わった。

9月2日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で津村明秀騎手（5戦1勝）。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったカンパニョーラにねじ伏せられてハナ差の2着となった。

9月24日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で津村明秀騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したトモジャミを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

10月14日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で津村明秀騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトモジャシーマを半馬身振り切って制した。

11月5日、中2週で迎えた9戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

4歳（2024年）

2月18日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの大島特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

3月24日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラスの鈴鹿特別（中京ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したロードフォンスを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

4月28日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

5月25日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラスの富嶽賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、5着に終わった。

6月22日、中3週で迎えた14戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの清里特別（東京ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

11月10日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のノットファウンドを3/4馬身振り切って休養明け初戦を物にした。