クァンタムレルム（2018年生、母コズミックフレイム）

クァンタムレルム（2018年2月22日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「量子領域」。毛色は栗毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時15歳）と交配したコズミックフレイムが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。2021年のエルフィンステークス(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

石橋守厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

8月15日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月6日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。17頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、6着に終わった。

12月13日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

3歳（2021年）

1月10日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマリーナをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

2月6日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

5月2日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

4歳（2022年）

5月22日、約13か月の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた7戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

6月5日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

8月14日、中9週で迎えた9戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの筑紫特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

9月3日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で角田大河騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線に入ると、前で粘るナリタローゼを強烈な末脚でハナ差だけ差し切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

9月25日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの知多特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田大河騎手（2戦1勝）。17頭立ての12番人気で大外17番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず12着に終わった。

11月26日、中8週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田大河騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではいい脚を見せられず16着に終わった。

2022年12月3日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。