カジキ（2009年生、母エターナルハピネス）

カジキ（2009年3月26日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「魚の名。水中における最速スプリンター」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時20歳）と交配したエターナルハピネスが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地29戦4勝2着4回。2015年のカペラステークス(G3)で2着に入った他、2017年の京葉ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、千代田牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

7月31日、デビュー戦は川須栄彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、ヴェアデイロスに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

8月20日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

9月25日、中2週で迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたシゲルドリアン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

12月11日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から28kg増やして迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握り、非常に速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のホライゾンブルーに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2012年）

11月10日、約11か月の休養明けで馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた6戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（2014年）

6月29日、約20か月の休み明けで迎えた7戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

9月6日、中9週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で和田翼騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のアサケゴマに2馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

12月28日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田翼騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、4着に入った。

6歳（2015年）

1月24日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で和田翼騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓の気力で渋太く持ち堪えて先頭に立ち、最後は2着のドニカナルボーイをアタマ差振り切って優勝

2月8日、中1週で迎えた11戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はバテてしまい16着に敗れた。

6月28日、約4か月半の休養明けで迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の花のみちステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のペイシャモンシェリに1馬身1/4の差をつけて久しぶりの実戦を物にした。

10月24日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、アドマイヤサガスに3/4馬身交わされて2着となった。

11月22日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

12月13日、中2週で迎えた15戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、伸びてきたキクノストーム決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

7歳（2016年）

1月23日、中5週で迎えた16戦目は、太秦ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

3月20日、中7週で迎えた17戦目は、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の負けじ心を発揮してゴールまで力戦したが、3着に終わった。

4月17日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

4月30日、中1週で迎えた19戦目は、天王山ステークス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

8月21日、約4か月の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

10月22日、中8週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

11月27日、中4週で迎えた22戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、オータムリーフステークス（京都ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

12月11日、中1週で迎えた23戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に終わった。

8歳（2017年）

1月14日、中4週で迎えた24戦目は、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦1勝）。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

4月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、京葉ステークス（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

5月14日、中4週で迎えた26戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に敗れた。

8月20日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦1勝）。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

10月29日、中9週で迎えた28戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ルミエールオータムダッシュ（新潟芝1000m 雨/重）に出走。18頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。15着に終わった。

9歳（2018年）

1月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦1勝）。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。