キセキノカピタン（2000年生、母オトギバナシ）

キセキノカピタン（2000年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「父名の一部＋冠名（船長：オランダ語）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時8歳）と交配したオトギバナシが15歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は前川勝春。戦績は、中央平地5戦0勝、地方22戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は2004年の一般C3二。

経歴

デビュー前

2歳のとき、パラダイスファームから「ひだかトレーニングセールサラブレッド2歳」に上場されたが主取りとなった。同年、パラダイスファームから「プレミア2歳トレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、佐藤尋司によって1,050万円で落札された。

中村均厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

11月2日、デビュー戦は佐藤哲三騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出し、3着に入った。

11月24日、中2週で迎えた2戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、2歳新馬（福島芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

3歳（2003年）

4月5日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 小雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

5月11日、中4週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

5月18日、連闘で迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で長谷川浩大騎手（2戦0勝）。9頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

7月6日、中6週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた6戦目は、的場直之騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1490m 内回り曇/重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

7月26日、中2週で迎えた7戦目は、澤佳宏騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1490m 内回り曇/不良）に出走。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた8戦目は、3歳（大井ダート1390m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で澤佳宏騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい13着に終わった。

8月27日、中1週で迎えた9戦目は、3歳（大井ダート1490m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は的場直之騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。

9月7日、中1週で迎えた10戦目は、鎌田滋騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1490m 内回り曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

9月28日、中2週で迎えた11戦目は、3歳（大井ダート1490m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鎌田滋騎手（1戦0勝）。14頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に終わった。

4歳（2004年）

4月20日、約7か月の休み明けで迎えた12戦目は、納谷和玖騎手を鞍上に迎えて、一般C3六七（大井ダート1500m 内回り晴/重）に出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦のガッツでゴールまで勇戦し、5着を確保した。

6月1日、中5週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた13戦目は、一般C3五六（大井ダート1500m 内回り曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で納谷和玖騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のクールサフロンをアタマ差振り切って待望の初白星を挙げた。

6月29日、中3週で迎えた14戦目は、一般C3二（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で納谷和玖騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のインターボールをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

7月25日、中3週で迎えた15戦目は、一般C3二（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で納谷和玖騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったティンバータイガーに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月7日、中1週で迎えた16戦目は、一般C2七（大井ダート1500m 内回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で納谷和玖騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、スローペースで馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は失速してしまい5着に敗れた。

8月20日、中1週で迎えた17戦目は、一般C2十（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で納谷和玖騎手（5戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

9月18日、中3週で迎えた18戦目は、一般C2六七（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で納谷和玖騎手（6戦2勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

10月1日、中1週で迎えた19戦目は、一般C2七（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で納谷和玖騎手（7戦2勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったロマンティックに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

5歳（2005年）

5月11日、約7か月半の休養明けで迎えた20戦目は、一般C3五六（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で納谷和玖騎手（8戦2勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

5月28日、中1週で迎えた21戦目は、一般C3六七（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で納谷和玖騎手（9戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

6月7日、中0週で迎えた22戦目は、一般C3四五（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で納谷和玖騎手（10戦2勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って7着に敗れた。

6月28日、中2週で迎えた23戦目は、一般C3五六（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で納谷和玖騎手（11戦2勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったピースピープルをクビ差捉え切れず2着となった。

7月12日、中1週で迎えた24戦目は、一般C3六七（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で納谷和玖騎手（12戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて抜け出し、最後は2着のイシノサクラに3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月4日、中2週で迎えた25戦目は、一般C3三四（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で納谷和玖騎手（13戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のイシノサクラに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月2日、中3週で迎えた26戦目は、一般C3一二（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で納谷和玖騎手（14戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

9月16日、中1週で迎えた27戦目は、一般C3一二（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で納谷和玖騎手（15戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、トラックサンディにクビ差交わされて2着に甘んじた。