モリノマーケット（2006年生、母ミヤビビシン）

モリノマーケット（2006年4月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋市場」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマイネルラヴ（当時11歳）と交配したミヤビビシンが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は大成牧場。戦績は、中央平地10戦0勝2着1回、地方6戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2010年の姫神山やま開きレース(一般B1)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、大成牧場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、大成牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、森田一夫によって630万円で落札された。

大和田稔厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2009年）

1月31日、デビュー戦は田中博康騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。馬体重は480kg。15頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

2月28日、中3週で迎えた2戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず12着に敗れた。

3月22日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田中博康騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では決め手が足りず16着に終わった。

5月23日、中8週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた4戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

6月21日、中3週で迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 雨/重）に出走。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

7月5日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

8月2日、中3週で迎えた7戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 小雨/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、超スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、デンコウヤマトに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

8月22日、中2週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

8月29日、連闘で迎えた9戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月26日、中3週で迎えた10戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

11月3日、中4週で馬体重を前走から21kg増やして迎えた11戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、牛の博物館レース（水沢ダート1800m 曇/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい5着に敗れた。

4歳（2010年）

4月3日、約5か月の休み明けで馬体重を前走からさらに24kg増やして迎えた12戦目は、板垣吉則騎手を鞍上に迎えて、岩手日報杯（水沢ダート1900m 曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に終わった。

4月19日、中1週で迎えた13戦目は、十文字さくらんぼレース（水沢ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は高橋悠里騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったコアレスランナーに詰め切れず、7馬身差の2着となった。

5月3日、中1週で迎えた14戦目は、くずまきミワク寿司レース（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋悠里騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダンディキングに1馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

5月15日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、姫神山やま開きレース（盛岡芝1700m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で高橋悠里騎手（3戦1勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のドリームスナイパーをクビ差振り切って2勝目をつかんだ。

6月13日、中3週で馬体重を前走から13kg戻して迎えた16戦目は、ねむの木賞（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高橋悠里騎手（4戦2勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。