ヒシヴェンチャー（2004年生、母アイドルマリー）

ヒシヴェンチャー（2004年1月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋投機」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスペシャルウィーク（当時9歳）と交配したアイドルマリーが19歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は戸川牧場。戦績は、中央平地23戦1勝2着7回。主な勝ち鞍は2007年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

当歳のとき、戸川牧場から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、阿部雅一郎によって1,470万円で落札された。

佐山優厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

12月17日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は488kg。17頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず11着に敗れた。

12月23日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したトムトップを捕まえ切れず、ハナ差の2着となった。

3歳（2007年）

1月20日、中3週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

2月4日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったコートユーフォリアに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

2月17日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったトーホウレーサーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月10日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（4戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

3月24日、中1週で迎えた7戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（5戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、ワイルドキャットに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月21日、中1週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（6戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はシナモンロールと並んで2着同着となった。

5月5日、中1週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武幸四郎騎手（7戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ナムラヘンリーに半馬身交わされて2着に敗北した。

5月20日、中1週で迎えた11戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武幸四郎騎手（8戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったフライデイフライトに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6月3日、中1週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のケージームサシに2馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4歳（2008年）

2月2日、約8か月の休養明けで迎えた13戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず16着に敗れた。

3月9日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

3月22日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田中健騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい9着に敗れた。

3月30日、連闘で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で田中健騎手（3戦0勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、4着に終わった。

4月19日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の文知摺特別（福島ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく12着に終わった。

5月11日、中2週で迎えた18戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。17頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では末脚が冴えず16着に終わった。

6月1日、中2週で迎えた19戦目は、田村太雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

6月21日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田中健騎手（4戦0勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

7月13日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田中健騎手（5戦0勝）。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

8月23日、中5週で迎えた22戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

9月14日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中健騎手（6戦0勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。