エスパダアスール（2018年生、母エスピナアスール）

エスパダアスール（2018年3月18日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「刀、剣、剣士、第一人者(西)+冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時17歳）と交配したエスピナアスールが12歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は石川栄一。主な勝ち鞍は2021年の一般C2八九十。

経歴

デビュー前

鈴木孝志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

12月13日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は422kg。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

3歳（2021年）

1月10日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり最後はラガートゥインクルと並んで14着同着となった。

5月9日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5月29日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦0勝）。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

6月20日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい7着に敗れた。

8月15日、中7週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で和田竜二騎手（5戦0勝）。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で和田竜二騎手（6戦0勝）。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、6着に終わった。

10月6日、中5週で迎えた8戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、一般C2八九十（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のマーブルリバースに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月5日、中3週で迎えた9戦目は、一般C2二三（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のレジェンドジアースに5馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

11月16日、中1週で迎えた10戦目は、一般C1六七（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（2戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、伸びてきたコスモマギカ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2022年）

3月6日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、横山琉人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

5歳（2023年）

3月11日、約12か月半の休み明けで迎えた12戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に敗れた。

4月15日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（福島ダート1150m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

5月6日、中2週で迎えた14戦目は、小林脩斗騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。端を奪い、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、ムーヴに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

5月21日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で小林脩斗騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

6月24日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林脩斗騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立ち、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで踏ん張ったが、カプラローラに交わされて3馬身差の2着となった。

9月2日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林脩斗騎手（3戦0勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

9月18日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小林脩斗騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

10月8日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で小林脩斗騎手（5戦0勝）。15頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、3着に入った。

10月29日、中2週で迎えた20戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい9着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は小林脩斗騎手（6戦0勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ドライブアローカスに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

6歳（2024年）

2月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、4歳以上1勝クラス（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、不屈のファイティングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のハヤブサジェットに1馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

4月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山琉人騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

6月1日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、高杉吏麒騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

7月13日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの郡山特別（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は小林脩斗騎手（7戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

8月11日、中3週で迎えた26戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの知多特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

9月28日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は小林脩斗騎手（8戦0勝）。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が鈍り16着に終わった。

2024年10月3日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。