フサイチホクトセイ（2001年生、母Brocatelle）

フサイチホクトセイ（2001年3月9日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋北斗星。北の大地をイメージさせる壮大感」。毛色は鹿毛。種牡馬のMachiavellian（当時14歳）と交配したBrocatelleが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地21戦6勝2着6回、地方1戦0勝。2003年の京王杯2歳ステークス(G2)で3着に入った他、2005年のバーデンバーデンカップ(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

10月19日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエスユーグランドをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

11月1日、中1週で迎えた2戦目は、2歳500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るアポインテッドデイを豪脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

11月15日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月14日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた4戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦2勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3歳（2004年）

1月5日、中2週で迎えた5戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルゼストを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

1月31日、中3週で迎えた6戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田中勝春騎手（5戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったシーキングザダイヤに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月13日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、3歳1000万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で田中勝春騎手（6戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたナカヤマバスター決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

7月10日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の皆生特別（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい8着に敗れた。

7月24日、中1週で迎えた9戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のナゾに1馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

4歳（2005年）

5月29日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスピニングノアールをクビ差振り切って休み明け初戦を物にした。

6月19日、中2週で迎えた11戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、伸びてきたシルキーラグーン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

7月24日、中4週で迎えた12戦目は、3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったマルカキセキにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

8月7日、中1週で迎えた13戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1000m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のウェディングバレーに1馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

5歳（2006年）

6月4日、約10か月の休み明けで迎えた14戦目は、G.ボス騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の飛騨ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

7月2日、中3週で迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

8月26日、中7週で迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。果敢に端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、モンローブロンドに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

9月23日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のシルクヴェルリッツをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月22日、中3週で迎えた18戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

11月25日、中4週で迎えた19戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

6歳（2007年）

7月15日、約7か月半の休み明けで迎えた20戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/重）に出走。18頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。16着に終わった。

8月14日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

7歳（2008年）

11月23日、約15か月半の休養明けで馬体重を前走から23kg増やして迎えた22戦目は、霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。