パクスオトマニカ（2020年生、母ディープラヴ）

パクスオトマニカ（2020年2月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「オスマン帝国による平和。父名、母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時13歳）と交配したディープラヴが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年のプリンシパルステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

久保田貴士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

9月19日、デビュー戦は菅原明良騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 雨/稍重）に出走。馬体重は472kg。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったネビュルーズに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

10月16日、中3週で迎えた2戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のコスモバラタに5馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月3日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスの葉牡丹賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、6着に終わった。

3歳（2023年）

1月22日、中6週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラスの若竹賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のショウナンアレクサに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

3月19日、中7週で迎えた5戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月6日、中6週で迎えた6戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアヴニールドブリエに1馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

5月28日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。18頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて13着に終わった。

8月6日、中9週で迎えた8戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦1勝）。15頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に敗れた。

10月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田辺裕信騎手（4戦1勝）。17頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて17着に終わった。

4歳（2024年）

1月27日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は菅原明良騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

3月3日、中4週で迎えた11戦目は、角田大河騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

4月6日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で角田大河騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず11着に終わった。

8月10日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。