クロフネサプライズ（2010年生、母アイアンブリッジ）

クロフネサプライズ（2010年2月25日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「父名＋驚いた」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時12歳）と交配したアイアンブリッジが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は上村清志。戦績は、中央平地12戦3勝2着1回。2012年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)で2着に入った他、2013年の桜花賞(牝G1)で4着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

田所秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

8月4日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

8月25日、中2週で迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のパリュールをハナ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

9月2日、連闘で迎えた3戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

10月13日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のローガンサファイアに1馬身1/4の差をつけて2勝目を掴み取った。

12月9日、中7週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたローブティサージュ決め手に屈してクビ差の2着となった。

3歳（2013年）

3月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のチューリップ賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして悠々と抜け出し、最後は2着のウインプリメーラに3馬身半の差をつけて初の重賞タイトルを獲得した。

4月7日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

5月19日、中5週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

4歳（2014年）

4月12日、約11か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定G2の阪神牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

5月18日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

7月27日、中9週で迎えた11戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は失速してしまい14着に敗れた。

8月17日、中2週で迎えた12戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。最後は力尽きて15着に敗れた。