オーシャンビーナス（2008年生、母ブリリアントベリー）

オーシャンビーナス（2008年3月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「大洋＋美の女神（ギリシャ神話）」。毛色は栗毛。種牡馬のリンカーン（当時8歳）と交配したブリリアントベリーが19歳のときに産んだ13番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地19戦2勝2着5回。主な勝ち鞍は2012年の鮫ヶ尾城特別(500万下)。

経歴

デビュー前

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

2月5日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したダノンフェニックスにハナ差届かず2着に惜敗した。

2月27日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

3月27日、中3週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したダイワベルベにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月24日、中3週で迎えた4戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り小雨/重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、伸びてきたサトノユリア決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

6月5日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

7月30日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では矢のように疾駆したが、勝ったエスカナールに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

8月28日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のジョウショーコトミをハナ差振り切って待望の初白星を挙げた。

4歳（2012年）

1月28日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の日田特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入った。

2月19日、中2週で迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

5月19日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

6月9日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた12戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

7月7日、中3週で迎えた13戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

8月4日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の都井岬特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したマイネジャンヌを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

10月7日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを16番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に敗れた。

10月27日、中2週で迎えた16戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の鮫ヶ尾城特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では自慢の末脚を弾けさせて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のインプレザリオに1馬身1/4の差をつけて2勝目を挙げた。

12月24日、中7週で馬体重を前走から26kg減らして迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のリボン賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（5戦1勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

5歳（2013年）

4月28日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた18戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の糺の森特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

5月18日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下のオーストラリアトロフィー（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず8着に終わった。